
前回は、疲れたときに心を癒してくれるおススメ観葉植物を紹介しました。マイナスイオンを多く放出するだけではなく、室内のオシャレなインテリアとしても楽しむことが出来ます。
しかし、いかに観葉植物といえども、本来植物は外で生息するもの。管理には気をつけなければ植物の体力はどんどん低下していくものです。
こうなってしまうと、“葉が枯れてしまう”、“葉が黄ばんでしまう”、“成長が遅くなる”などのトラブルが発生してしまいます。ましてや害虫に適した環境が整ってしまうと弱った植物に一気に繁殖してしまい、せっかく楽しんでいた観葉植物は台無しになってしまいます。
但し、基本的に家庭菜園などで野菜を育てる場合には害虫に悩まされることはよくありますが、観葉植物に関しては簡単な対策をしっかりしておけば病気や害虫に悩まされることはありません。
植物と同じ空間で快適に生活するためにも、気をつけてあげたいものですね。
観葉植物の主な害虫
まずは、対策の前にどんな害虫がどんな被害を及ぼすのか?簡単に覚えておきましょう。
![]() ハダニ |
ハダニは0.5mmと大変小さく、主に葉の裏に発生します。葉の色が悪くなってくるときには、この害虫による被害の場合が多く見られます。色は白っぽいもの、赤っぽいものと種類によりますが、肉眼でも見えるので注意して観察するようにしましょう。 |
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![]() アブラムシ |
アブラムシは2〜3mmくらいの大きさで、主に茎や葉に発生し汁を吸って害を及ぼします。排泄物は黒く、茎や葉につけるのでベトベトになります。この排泄物はアリが好んで食べるので、近くにアリを発見したら注意してください。 |
![]() ナメクジ |
こちらはみなさん見たことがあるかも知れません。ナメクジは、主に新芽を好んで食べるため被害は大きくなります。 |
![]() カイガラムシ |
白い綿状のもの、殻にこもったものなどの種類が存在します。どちらも2〜3mm程の大きさです。茎や葉また、根に生息することがあります。駆除には手間がかかるので定期的にチェックすることが大切になります。 |
害虫対策
対策で重要なことは、予防・早期発見になります。正しい栽培方法、定期的なチェックを怠ることが無ければ、そこまで難しいものではありません。薬品を使わなくとも、毎日のチェックを行えば害虫対策としては十分といえます。
<定期的なチェック・清潔な環境作りは水やり時に>
●水やりのコツ
水やりのタイミングは土の乾き具合を目安にします。土の表面が乾燥したときに行いましょう。表土が乾く前だと、根を腐らす要因にもなります。逆に水やりのタイミングが遅くなると葉が下に垂れたり、丸まってきます。最終的には枯れてしまうでしょう。土や葉の状態は必ず確認をする癖をつけるようにしましょう。
●ゴミを取り除こう
水やりは基本的に土にかけるものですが、葉や茎にも定期的にかけるようにしましょう。室内のほこりやゴミがたまっている可能性があるためです。植物の上から水を流すことで、ゴミやほこりを洗い流します。また、害虫を洗い流す効果もあります。
●こまめなチェックで害虫被害の早期発見
水やり時には、漠然と水をあげるだけで無く、植物の状態をチェックするように心がけましょう。葉は痛んでいないか?害虫は付いていないか?害虫を発見した際にはピンセットや箸、歯ブラシなどで取り除くとよいでしょう。
薬品を使用する場合は
薬品を使用する場合は、必ずラベルなどに表記してある注意書きをしっかり読むこと。 例えば、害虫によって効果のある薬品、効果の無い薬品があります。効果の無い薬品を無駄に使用することは植物にとっては悪影響を及ぼす事となります。 また、注意書き通りの分量以上の薬品を使用することで、茎や葉に被害を及ぼす可能性があります。薬品を適当に使うことは、本来の目的である害虫駆除に効果が無いだけでなく、植物に悪影響を及ぼすということを頭に入れておきましょう。注意書き通りに使用すれば問題はありませんので、必ず指示に従うようにしましょう。
