
自分でトマトを育てたことがありますか?畑がなくても、ポットに植えてベランダで楽しむこともできます。ウィルス病にかからないワクチンを接種した苗も販売されていて、初心者でも栽培しやすくなっています。
日本のような温帯では冬に枯れる一年草。
生食用とジュース、ケチャップなどの加工用があります。現在はたくさんの品種が生み出され、完熟しても日持ちの良いものや糖度の高いミニトマトも普及しています。ビタミンC、カリウムなどが多く含まれますが、最近ではカロチノイドの一種「リコピン」のガンに対する効用などで注目を集めています。
【育て方】
苗は植えたらすぐに支柱を立てます。
- ミニトマトは出来るだけ多段に、大玉は4〜6段くらいにとどめます。最終目標の段の花がついたら、その上の葉を二つ残して芯を止めましょう。
- 大玉トマトは良い実だけ4〜5個にします。花が開いてから40〜50日で成熟してきます。完熟しておいしい実を収穫しましょう。
- トマトを栽培する際の適温は夜間で13〜18℃、昼間で30℃。日当たりを好みます。関東地方では5月上〜中旬が適期。暖かい日を選んで植付けしましょう。
- 日照が不足すると徒長し、着果不良や生理障害を起こします。根がよく張るように深めに有機質を施しておきます。一株あたり堆肥で三握り、元肥の化成肥料は窒素を控えめに大さじで二つほどを施しておきます。
- 水はけの悪い場所などは高畝にします。株は50センチ間隔にします。
- 一番果がピンポン玉くらいになったら、追肥として化成肥料を大さじひとつ(一株あたり)施し、その後20日おきに追肥をします。
- 畝の間に施肥し、クワで土寄せしながら畝の植えに上げます。また夏の暑さや乾燥予防のためにも切りわらなどでマルチをしておくと良いでしょう。
【育て方のポイント】
- 葉の付け根ごとにわき芽がでます。
- 余分な枝を出さないように早めに摘み取ります。芽かきは午前中に行い、病気予防に手で掻き取ります。
- 支柱の誘引はゆとりをもって(茎が太くなる分を見込んで)8の字に結びます。
- トマトは雨を嫌います。雨よけのビニールの屋根だけでも役に立ちます。
- ウイルス病を媒介するアブラムシを予防したり、殺菌剤の散布が必要になります。 また、確実に実がつくようにホルモン剤を散布したほうが良いでしょう。 カルシウ ムが不足すると尻腐れの実になりやすくなります。
- 畑には石灰類を施し耕しておきましょう。
- ミニトマトは小さい苗でもすぐに植えても大丈夫です。
- 大玉トマトは9センチポットなら一回り大きいポットに植え替え、本葉8枚で花がひとつくらい咲いてから植えるとよいでしょう。 植えたら土を寄せ、水をたっぷりあげましょう。